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「借りていただいている」という大家さんが幸せになる 〜すぎさんの業務日誌〜

 

先日こんなご相談を受けました。

「相続でアパートを相続したのですが、築古なので入居者に退去していただきたいのですが、この契約ではそれが可能でしょうか?」

と聞かれました。

 

 

 

その契約は20年以上前に締結された賃貸借契約でした。

 

つまり昔の賃貸借契約なので

「貸したら、返ってこない」契約です。

 

(大家さん)

「でもこんな築古建物を所有していても、メンテナンス費用はかかるし、相続の時に困るのですよ〜

どうしたら、いいですか?」

と聞かれたので、こんな提案をしました。

 

(すぎさん)

「まずは契約書ベースでお話をしても、うまく行きません。

最近は借主も情報をネットで調べて、借主の方が力が強いのは知っています

 

そんな時には、まずは借主との人間関係や信頼関係を作るところから始めてください。」

とお伝えしました。

 

 

 

人間って誰でもそうですが、人間関係や信頼関係が出来てしまうと、過度な要求は抑えるものです。

 

それが無ければ、損得でしか判断するしかありません。

 

そうするとお金などの金額や法律論でしか会話できなくなり、交渉の余地が無くなってしまうのです。

 

 

だって直接会えば、相手の表情や会話のやり取りから、相手に配慮した態度を取ることも出来ますが、

電話だと相手の表情が見えないので、言いたいことを言ってしまい、喧嘩になることも多いからです。

 

遠回りに見えて、時間や手間もかかりますが、

相手も自分も幸せになるという気配りが大切だと考えます。

 

もちろん選択肢として

・契約更新告知時期に、借主に伝える

・場合によっては、借主に買い取っていただく方法を提案する

・第三者への買取を検討する。

・お金が必要であれば、業者に買取してもらえば、早期に現金化出来る。

などなど選択肢はありますが、まずは人間関係を作ることをお伝えしました。